契約ワイナリー
目次
カスティーリャ・イ・レオン州 (内陸部地方)
D.O.リベラ・デル・ドゥエロ
- ボデガス・ヴィラノ(Bodegas Vilano)
- ポマール・ヴィニェドス(Pomar Viñdos S.L.)
D.O.ルエダ
- ボデガ・ゴティカ(Bodega Gotica)
D.O.ビエルソ
- ボデガス・ベルナルド・アルバレス(Bodegas Bernardo Alvarez, S.L.)
- ボデガス・リバス・デル・クア(Bodegas Ribas del Cua)
カスティーリャ・ラ・マンチャ州 (内陸部地方)
D.O.ラ・マンチャ
- ボデガス・セントロ・エスパニョーラス(Bodegas Centro Españolas S.A.)
- エル・プログレソ(El Progreso)
カタルーニャ州 (地中海地方)
D.O.カヴァ、D.O.ペネデス
- フィンカ・ヴァルドセラ(Finca Valldosera)
- ブランチャー(Blancher)
D.O.エンポルダ
- ヴィニェス・デル・アスプレス(Vinyes del Aspres)
バレンシア州 (地中海地方)
D.O.バレンシア
- ボデガ・デ・モヤ(Bodega De Moya)
アラゴン州 (北部地方)
V.T.バホ・アラゴン
- アンプリウス・ラガール(Amprius Lagar S.L.)
V.T.リベラ・デル・ジロカ
- ダロカ・ボデガ (Daroca Bodega)
ガリシア州 (大西洋地方)
D.O.リアス・バイシャス
- ヴィーニャ・カルティン(Vina Cartin)
ボデガス・ヴィラノ
Bodegas Vilano
ボデガス・ヴィラノとは
ボデガス・ヴィラノ(Bodegas Vilano)は、スペインの内陸部地方に属するカスティーリャ・イ・レオン州に位置しますが、そのカスティーリャ・イ・レオン州を東から西に向かって流れるドゥエロ川に沿って、東西約150km、幅約35kmにわたって広がる、D.O.リベラ・デル・ドゥエロにある老舗ワイナリーです。
ボデガス・ヴィラノの歴史
ボデガス・ヴィラノは、D.O.リベラ・デル・ドゥエロの中でも特に優れたワインを生産していることで知られている西側地区のペドロサ・デ・ドゥエロ村に位置しています。その歴史は古く、1957年に協同組合として創設されて以来、今もその創設者達の子孫によって営まれています。
ボデガス・ヴィラノの特徴
ボデガス・ヴィラノはこの地に300haを超える自社ブドウ畑を所有し、そこで年間約200万㌔のブドウを生産しています。長い歴史の中で代々ブドウの樹を受け継いできたことから、ブドウの樹齢は40%が40年以上、古いものでは100年超にも及びます。これらの古木は、収量は少ないものの非常に品質の高いブドウを生み出し続けています。ボデガス・ヴィラノはその自社ブドウ畑で収穫されたブドウのみを使ってワインを生産することにこだわっています。こうした品質の追求こそが、このワイナリーから優れたワインを輩出できる理由なのです。
畑の平均標高は850mと高く、日照時間は年間2,200時間と長く、年間降水量は450mmから500mmと非常に少ないことが特徴です。気候は大陸性気候で、ブドウの成熟期の夏には空気が乾燥し、昼間の気温は時には40℃近くに達することから非常に凝縮した糖度の高いブドウが生み出されます。一方で昼夜の寒暖差が非常に激しく、夜には真夏でも10℃近くまで気温が下がるとこから、早熟な為に酸度が早い段階で下がる傾向があるテンプラニーリョであっても、酸味がしっかりと保たれたブドウが収穫されます。このようなブドウから、アルコールと酸味のバランスが非常によいパワフルなワインが造られます。
ボデガス・ヴィラノのワイン
ボデガス・ヴィラノのワインはこちらを参照。
Bodegas Vilano
Travesía Ctra. de Pedrosa, 09300 Roa, Burgos, スペイン
https://www.vilano.com/en/
フィンカ・ヴァルドセラ
Finca Valldosera
フィンカ・ヴァルドセラとは
フィンカ・ヴァルドセラ(Finca Valldosera)は、地中海地方のスペイン北西部カタルーニャ州を代表するワイン生産地、バルセロナ近郊のD.O.ペネデスに位置するワイナリーです。
フィンカ・ヴァルドセラの特徴
このワイナリーを特徴づけるのは、何といってもそのロケーションです。フィンカ・ヴァルドセラがあるのは、マシス・デル・ガラフと呼ばれる、最高海抜約500mの地中海海岸線に沿った山脈の只中です。所有している僅か合計25haのブドウ畑(地形の関係でさらに細かな複数の畑に分かれている)は、160haの広大な森に囲まれることにより外部と隔絶されています。
外部と隔絶することにより、ブドウ畑に独特の環境を造り出し、またその広大な森がハーブの香りなど様々な恩恵をブドウに与え、それから作られたワインが複雑な味わいを持つことに繋がっています。気候は地中海性気候で、年間を通して比較的温暖、夏場は降雨量が少なく乾燥していますが、湿った海風がブドウ畑のある南向きの斜面に吹き付けることにより、ブドウに適度な水分をもたらします。また、土壌は石灰質で保水性に富んでおり夏場の旱魃からブドウを守ります。
希少なワインを生み出すワイナリー
このワイナリーで栽培されているブドウは、カヴァの三大主要品種であるカタルーニャ原産のチャレッロ、マカベオ、パレリャーダのほか、希少な土着品種であるスビラト・パレントなどがあります。さらには外国産のシャルドネ、カルベネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーも栽培されています。中でも特筆するべきは、希少な品種のスビラト・パレントです。このブドウからは、非常に特色のある白ワインとカヴァが生み出されます。
ブドウ畑の合計が僅か25haしかないため、ワインの生産量は非常に限られています。年間10万本程度しか造ることができないことから、大変入手が困難な希少なワインとなっています。
造り手のこだわりが高評価を呼ぶ
現在ワインの造り手となっているのは、かの有名なロジャー・グラートで40年以上ワインメーカーを務めたジョゼップ・ヴァルス氏の息子であるジョルディ・ヴァルス氏です。同氏は2022年7月現在43歳ですが、16歳の時にワイン造りに目覚め、カリフォルニアやニュージーランドのワイナリーで修業を重ね、2009年2月からフィンカ・ヴァルドセラでワイン造りを担当しています。ここで造られるワインの一本一本に、彼のこだわりが込められています。
中でも、スビラト・パレント100%で造られたカヴァ、「スビラト・パレント・ブルット・ナトゥーレ」は2011年にロバート・パーカー92ポイントを獲得するなど、市場でも非常に高く評価されています。
フィンカ・ヴァルドセラのワインはこちら。
Finca Valldosera
Masia Les Garriques. Can Trabal, s/n 08734
Olerdola Barcelona (Spain)
アンプリウス・ラガール
Amprius Lagar S.L.
アンプリウス・ラガールとは
アンプリウス・ラガールは、スペインの北部地方、アラゴン州に位置するワイナリーです。ここテルエルの地の可能性を信じてワイン造りに情熱をかけたワイン好きの仲間たちが、アラゴンの西端に位置するマタラーニャ地方を代表するワインを造ろうという強い思いをもって設立したワイナリーです。
彼らがマタラーニャ地方を選んだのには、理由があります。この地域は地中海から約60㌔内陸部に位置しており、地中海性気候の影響を大きく受けつつも、南西に隣接するプエルト・デ・ベセーテ山が地中海から吹く湿った風を遮ってくれることから、カビなどによる被害を最小限に抑えることができます。また標高が約530mと比較的高く、夜間には気温が急激に下がることから、糖度が高いにも関わらず、酸味もしっかりと保たれたブドウを収穫することができます。土壌は砂質の混ざった粘土質であり、水はけは良い一方で、適度な保水力も保っており、旱魃からブドウを守ってくれます。
アンプリウス・ラガールは、このようなテロワールを最大限に表現した、フレッシュでフルーティーなワインを造ることを目指しています。
豊かな自然と土壌が質の高いブドウを生み出す
所有する約41haのブドウ畑は松やオークの木々に囲まれており、自生するローズマリーやラベンダーなどの香りに溢れています。収量は1本の樹あたり1.5㌔に抑えることにより、品質の高いブドウを作っています。。栽培されているブドウ品種およびその面積は以下のとおりです。
ガルナッチャ20ha
シラー9ha
ゲヴェルツトラミネール8.5ha
シャルドネ4ha
ブドウの樹は比較的若く、一番古いのもが植樹されたのが2007年4月22日、その後2013年5月にかけて徐々に植樹されてきました。
アンプリウス・ラガールのワインはこちら。
Amprius LAGAR, S.L.
Edificio Galileo, Calle los Enebros, 74, 44002 Teruel(Spain)
ボデガス・セントロ・エスパニョーラス
Bodegas Centro Españolas S.A.
ボデガス・セントロ・エスパニョーラスとは
ボデガス・セントロ・エスパニョーラスは、1991年、スペインの内陸部地方に位置するカスティーリャ・ラ・マンチャ州のD.O.ラ・マンチャで初めてのシャトータイプのワイナリーとして産声をあげました。
現在このワイナリー中心となっているのは、ミゲル・アンヘル・バレンティン親子です。父親のディアスはリオハで10年間ワイン造りに携わった後、ボデガス・セントロ・エスパニョーラスを中心となって設立し、様々な国際品種を導入しつつ、この土地のテロワールを表現したワイン造りに勤しんできました。息子のララはリオハやイタリアのピドモントなどでワイン造りを学び、この地にサスティナブルなワイン造りのフィロソフィーを持ち込んだ立役者です。
同社はトメジョソ村に合計250haの標高650m~680mにあるブドウ畑を所有しており、それぞれの区画毎に、土壌や、日照条件などを考慮して、最も適した品種を栽培しています。そして、それらの所有畑で採れたブドウのみを使って、その畑のテロワールを最大限に表現することを目指して、早飲みタイプ、クリアンサ、レゼルバ、グラン・レゼルバ(熟成規定を参照)といったワインを造っています。
栽培されているブドウ品種はテンプラニーリョ、ガルナッチャ、アイレン、ベルデホといった土着品種からカベルネソーヴィニヨン、メルロ、シラーといった国際品種まで多様で、様々な市場の需要に応える努力を怠りません。収穫は全て手作業で行い、気温の低い早朝に行うことで、収穫後ワイナリーに持ち込まれるまでのブドウの劣化を最小に抑えています。
ワイナリーには最新の醸造設備が整っており、発酵は低温で行うことによってブドウのそれぞれの品種のアロマを最大限に引き出します。
また、熟成用のアメリカンおよびフレンチオークの小樽を3,800個所有しており、その数はカスティーリャ・ラ・マンチャ州のワイナリーの中では最大を誇ります。
旅をするワイン
同社は特に輸出に力を入れており、現在5大陸の36か国に輸出しています。同時に、同社のワインは数多くの賞を受賞しており、カスティーリャ・ラ・マンチャ州のワイナリーの中では、最も多くの賞を受賞しているワイナリーです。このように、ボデガス・セントロ・エスパニョーラスは、カスティーリャ・ラ・マンチャ州における高品質ワイン生産者の先駆け的存在となっており、同州で生産されるワインの品質向上に大きく貢献しています。
ボデガス・セントロ・エスパニョーラスのワインはこちら。
BODEGAS CENTRO ESPAÑOLAS S.A.
Carretera del Alcázar, Km 1,13700 Tomelloso, Cdad. Real(Spain)
ボデガ・デ・モヤ
Bodega De Moya
ボデガ・デ・モヤとは
ボデガ・デ・モヤは、ベルギー出身の夫妻がスペインは地中海地方のバレンシア州に移り住んで始めた小規模なワイナリーです。
ここで夫妻が目指しているのは、絶滅の危機に瀕していた土着品種のブドウを使って、最新の醸造技術を用いながら、ここD.O.バレンシアのテロワールを映し出したワインをつくることです。そして、何よりも大切にしているのは、上質なワインをリーズナブルな価格で提供することです。 その為に、常識にとらわれず、ワイン造りからワインのパッケージに至るまでの随所で、常に革新的なアイデアを生み出し続けています。
ボデガ・デ・モヤ=”家族のあたたかさ”
夫妻が目を付けた品種の一つであるボバルという黒ブドウ品種は、バレンシア近郊のウティエル・レケーナ地域では何世紀もの間に亘って主要品種として使われていました。かつてはスペイン全土でも2番目に最も多く栽培されている品種でしたが、近年はその多くが引き抜かれてしまい、現在はアイレン(白ブドウ)、テンプラニーリョ(黒ブドウ)、ガルナッチャ(黒ブドウ)に次いで4番目に多く栽培されている品種となっています。 しかし、最近になってその良さが見直され、多くのワイン生産者がボバルに注目するようになり、国際的にもその良さが再評価されるようになりました。
ボバルは長い房に中程度の粒の果実を実らせるブドウで、旱魃に強い耐性を持っています。 そして、同じように温暖な地域で育つ他の品種に比べて、豊かな酸味を保つことで知られています。その豊かな酸味によって、骨格のしっかりとした、シルキーかつフレッシュな赤ワインを生み出します。良質なボバルを生み出すには、樹齢が高いことが望ましいと言われています。そして、標高は700m以上がよいとされています。それらの条件を満たした畑から、さらに収穫量を適切にコントロールした状態で、ベストな状態の果実が収穫されます。
ボデガ・デ・モヤのワインはこちら。
Bodega de Moya
Nuevo Tollo A 202
46300 Utiel Valencia (Spain)
ボデガス・ベルナルド・アルバレス
Bodegas Bernardo Alvarez, S.L.
ボデガス・ベルナルド・アルバレスとは
ボデガス・ベルナルド・アルバレスは、1940年、スペイン内陸部地方、カスティーリャ・イ・レオン州の北西端に位置するD.O.ビエルソに、上質なワインを造ることを目指して設立された家族経営のワイナリーです。自社畑で栽培されるブドウに加えて、同ワイナリーの厳格な管理の下で栽培農家によって栽培されるブドウを使用してワインを造っています。
ボデガス・ベルナルド・アルバレスの創始者であるベルナルド・アルバレスは、D.O.ビエルソの設立にも積極的に関わっております。つまり、同ワイナリーはD.O.ビエルソのワインの質の向上に常に積極的に関わってきたのです。
厳しい気候から守られたブドウ
ボデガス・ベルナルド・アルバレスのブドウ畑は、D.O.ビエルソの中でもブドウの栽培に最も適したヴィリャデカネス地区にあります。この地域は四方を山に囲まれており、その山が北側の大西洋から吹く冷たい湿った風や、南のメセタから吹く熱風などを遮ることにより、D.O.ビエルソの中でも最もブドウの栽培に適した地域となっています。
北側の大西洋からの影響が少ないことから遅霜のリスクは少なく、標高が400mから650mの日当たりのよい南向き斜面に畑が広がっていることから、ブドウがその成熟に必要な日光を十分に浴びることができます。夏季は少雨、冬季は比較的降水量が多く、年間降雨量は約721mmとブドウ栽培には非常に適しています。
土壌は珪岩を含んだスレート質で、保温効果が高いことからブドウの成熟を助けます。
栽培されているブドウは、白がゴデーリョ、ドニャブランカ、パロミノ、黒がメンシアとガルナッチャです。
ボデガス・ベルナルド・アルバレスのワインはこちら。
Bodegas Bernardo Alvarez, S.L.
Calle San Pedro, 75, 24530
Villadecanes, León, (Spain)
ポマール・ヴィニェドス
Pomar Viñdos S.L.
ポマール・ヴィニェドスとは
ポマールは、スペインの内陸部地方、カスティーリャ・イ・レオン州のD.O.リベラ・デル・ドゥエロに位置するワイナリーです。
ポルトガルとスペインの国境を起点として、バリャドリッドを経てサラゴザまで至る、国道N12号線の丁度295.2㌔の地点にあり、D.O.リベラ・デル・ドゥエロのちょうど真ん中にあります。(尚、国道N122号線は、D.O.リベラ・デル・ドゥエロを西から東に貫いており、その道沿いにD.O.リベラ・デル・ドゥエロの殆どのワイナリーが点在しています。)
そこはD.O.リベラ・デル・ドゥエロの本拠地があるロア・デ・ドゥエロからほんの10㌔の地点で、カスティーリャ・イ・レオン州の州都バリャドリッドからは僅か3㌔の地点です。
ポマールの創始者は18世紀にスペイン北西部のガリシアから、ここリベラ・デル・ドゥエロの土地にやってきました。彼はそこで教会や家々を造る石工として働き始めました。その地にはちょうどサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路が通っていたことから、彼はそこを通る人々からブドウ栽培とワイン造りについての知識を得ることができ、ワイン造りに傾倒していったと考えられています。
土地は肥沃な沖積土で表面は石灰岩で覆われています。標高が840mを超える乾いた大地と、寒暖差の激しい厳しい気候は、上質な果実を実らせる樹齢100年を超える古木の栽培に適しています。栽培されているブドウはティント・デル・パイス(この地に適応したテンプラニーリョの呼称)です。
ここでは長年の間、化学肥料を一切使用せずにブドウ栽培が行われており、2019年にはオーガニック認証を取得することが決定されました。それ以来、ブドウ栽培の殆どのプロセスは手作業で行われています。また、ブドウ畑にはクルミ、オーク、松などの樹木も植えられており、ノウサギ、シカ、イノシシなどの野生動物も生活しています。このように本来の生態系を大切に守ることが、この土地で今後も長きに亘って優れたブドウを生み出し続けることに繋がると信じています。
ポマール・ヴィニェドスのワインはこちら。
Pomar Viñedos S.L.
Carretera Zaragoza-portugal,
Km 292, 09318, Burgos(Spain)
ボデガス・リバス・デル・クア
Bodegas Ribas del Cua
ボデガス・リバス・デル・クアとは
ボデガス・リバス・デル・クアはスペイン内陸部地方のカスティーリャ・イ・レオン州の北西端、D.O.ビエルソに位置する家族経営の小規模なワイナリーです。D.O.ビエルソの中心部を流れるクア川の畔の北向き斜面に約60haのブドウ畑を所有しており、主にD.O.ビエルソを代表するブドウ品種であるメンシアを栽培しています。加えて、テンプラニーリョ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルローも栽培しています。
ブドウ畑が北向き斜面に位置することで、ブドウの果実の成熟を遅らせることができ、よりしっかりした酸味を持つ、アロマティックかつフレッシュなブドウを収穫することに繋がります。これによって、ボトルの中で長期間の熟成に耐えることができるワインが生み出されます。
ブドウ畑の土壌は小石が混じった沖積土です。水はけがよく非常に痩せた土壌で、ブドウ栽培に大変適しています。D.O.ビエルソは他の内陸部地方のワイン産地と比較して穏やかな気候がその特徴で、適度な湿度もあります。年間の降雨量は冬に集中しており、夏季は非常に乾燥していることから、ブドウの生育に影響をあたえるカビなどによる被害が抑えられます。年間を通しての平均気温は12.3℃ですが、冬季と夏季の気温差は大きく、冬季の平均気温は3.6℃、夏季の平均気温は23.6℃です。平均年間降雨量は721mm、年間日照時間は2,100~2,200時間です。
ワイナリーには合計95万㍑もの容量があるステンレスの発酵タンクが装備されています。また、フレンチオーク、アメリカンオークの熟成樽が置かれているセラーの面積は1,500㎡にも及びます。ワイナリー内には瓶詰の施設も整備されており、ブドウ栽培から瓶詰までの全ての工程を自社で行うことにより、ワインの品質をしっかりと管理することができます。
ボデガス・リバス・デル・クアのワインはこちら。
ボデガ・ゴティカ
Bodega Gotica
ボデガ・ゴティカについて
ボデガ・ゴティカはスペイン内陸部地方、カスティーリャ・イ・レオン州、D.O.ルエダに位置するワイナリーです。
同社は4世代に亘ってブドウ栽培を続けている、家族経営の栽培農家でしたが、2004年に初めて自社でワインを醸造し、それ以来自社でワインを造り続けています。自社のワインは全て自社の畑で収穫されたブドウだけを使用しています。
所有する合計100haのブドウ畑全てに、D.O.ルエダを代表する白ブドウ品種のベルデホが栽培されています。収穫の前にはブドウの生育状況を注意深くモニターし、ベストな収穫のタイミングを図ります。
そして、収穫は気温の低い夜のうちに行われます。これによって、ブドウがワイナリーに届くまでに受ける酸化によるダメージを最低限に抑えます。
土壌はカルシウムとマグネシウムに富んだ、小石を含む石灰岩質で、水はけがよく風通しもよいことから、カビによる被害を最小限に抑えることができます。
標高は700mから800mと高く、これによって昼夜の寒暖差が大きくなり、昼の間にブドウの糖度があがる一方で、夜の間に酸がしっかりと保たれ、酸味とアルコールのバランスがとれたワインを造ることができる良質なブドウが育ちます。
ワイナリーには温度管理ができる最新のステンレススチール発酵タンクが備えられています。発酵の前に、クリオマセレーション(タンクにドライアイスを入れ、温度をゼロ℃以下にして行う醸し)を行い、ベルデホ特有の豊かな香りを最大限に引き出します。そして、発酵は9.5℃~10℃の低温で約2カ月かけて行うことで、ワインにしっかりとした骨格と豊かなアロマを与えます。
ボデガ・ゴティカのワインはこちら。
ヴィニェス・デル・アスプレス
Vinyes del Aspres
ヴィニェス・デル・アスプレスとは
ヴィニェス・デル・アスプレスはスペインの地中海地方、カタルーニャ州の中では最も北に位置するD.O.エンポルダの小さなワイナリーです。
デービット・モラスと彼の叔父のハビエル・アルベルティの二人のチームで経営されており、この二人に加えて元カタルーニャ州ワイン醸造協会の会長であるカールス・プラヤがワイン造りのアドバイスを行っています。
ブドウ畑はピレネー山脈の麓から地中海沿岸にかけて広がっており、標高は150m~200m、土壌はスレートと花崗岩が中心です。所有しているブドウ畑の面積は合計30haほどで、この所有畑から収穫されたブドウのみを使ってワインを醸造しています。年間のワイン生産量は80,000㍑です。
この地方独特の地中海の北側から吹き付けるトラモンタナという風が、夏の熱波を和らげ、かつカビによる被害を最小限に抑えてくれます。
栽培されている主なブドウ品種は、ガルナッチャ・ブランカ、ガルナッチャ・ロハ、ガルナッチャ・ネグレ、カリニャン、ピカプール、テンプラニーリョ、カベルネソーヴィニヨン、メルロー、シラーです。ブドウ栽培は全て有機農法によって行われ、収穫は全て手摘みで、ワイン醸造の過程でも化学的に作られた成分は一切使用されていません。
このワイナリーを特徴づけるワインの一つが、甘口のワインです。収穫されたブドウを屋根の下で50日間乾燥させ、水分を約50%蒸発させることにより、糖分が凝縮したブドウを使ってワインを醸造することにより、非常にエレガントな飲み口の甘口のワインが造られます。
ヴィニェス・デル・アスプレスのワインはこちら。
ブランチャー
Blancher
ブランチャーとは
ブランチャーは、カヴァ生産の中心地、スペインは地中海地方、カタルーニャ州のサン・サドゥルニ・ダノヤに本拠地を置くワイナリーです。
ブランチャーの歴史は1935年まで遡ります。この年、創始者のアントニオ・カプデヴィラ・プヨールとその妻のテレサ・ブランシャー・ソラネスがバルセロナの北側に位置する地中海を見下ろす小さな町テイアに、自分たちの手で優れたワインとカヴァを作ることを夢見て農地を取得してブドウ栽培を始めました。
そして1952年にはカヴァ生産の中心地、サン・サドゥルニ・ダノヤにてワイナリー建設に取り掛かりました。ワイナリーは五階建ての建物から成り、地下には気温が16℃~21℃に保たれたセラーがありました。そこは、カヴァの熟成に最も適した場所でした。
1959年には甥のジョセフ・カルボ・カプデヴィラと妻のオリバーがワイナリーを受け継ぎ、同じ年に同社の最初のカヴァをリリースしました。
そして、1980年代からは、彼らの3人の息子、ジョセフ・カルボ・プラナス、ラモン・カルボ・プラナス、エリック・カルボ・プラナスが3代目としてワイナリーを受け継ぎ、最新の醸造施設を導入してワイナリーのさらなる進化を目指し、1997年には現在同社の看板商品となっているカヴァ・カプデヴィラ・プヨールをリリースしました。
同社設立以来の一貫したポリシーは、自社で醸造するワイン、カヴァは全て自社所有畑で栽培されたブドウのみを使用するということです。これによって、ブドウの品質から、醸造されるワイン、カヴァの品質まで、一貫して厳密にコントロールすることができます。
ブドウの収穫は、8月中旬から9月下旬にかけて、ブドウの成熟度を見極めながら行います。そして、品質のよいブドウだけを選んで収穫します。
ブドウの圧搾は空気圧を使った機械で、丁寧にブドウにダメージを与えないように行います。そして、容量15,000㍑の大型ステンレススチールのタンクで、温度を16℃に保ったまま低温で発酵させます。
年の終わりには異なる品種から造られたベースワインをブレンドし、代々引き継がれてきたブランチャーのワインの味を変わらず再現します。
そして、それらを瓶詰し、砂糖と酵母を加え、室内が16℃~19℃に保たれた地下16㍍にあるセラーで瓶内二次発酵を行います。その後、最低でも18カ月間、平均30カ月間の熟成を経て、レゼルバもしくはグラン・レゼルバと呼ぶことのできるカヴァを造り上げます。
ブランチャーのワインはこちらを参照。
D.O.カヴァとは
D.O.カヴァについては、こちらを参照。
エル・プログレソ
El Progreso
エル・プログレソとは
エル・プログレソはスペインの内陸部地方、カスティーリャ・ラ・マンチャ州のシウダレアルに本拠地を置く、スペイン最古のワイン生産協同組合です。1917年に起源をもつ同社は、現在毎年8千万㍑のワインと7百万㍑のエキストラ・バージン・オリーブオイルを生産しています。
ブドウ畑の標高は約600m、近くを流れるシグエラ河とグアディアナ河によって、水分が供給されることから、非常に乾燥した気候にも関わらず灌漑を必要とせず、ブドウ栽培に大変適した土地です。
ヴィーニャ・カルティン
Vina Cartin
ヴィーニャ・カルティンとは
ヴィーニャ・カルティンは、D.O.リアス・バイシャスの中のサブ・リージョン、バル・ド・サルネスに位置するワイナリーです。 その起源は、現在のオーナーとその家族が 1977 年から 1980 年にかけて取得した土地 (パソ カルティン) の周囲に植えたブドウ畑に由来します。 当初から、この地域を代表するブドウ品種、アルバニーリョのみの生産にこだわり、当初はそこで収穫されたブドウは販売と自家消費用の少量のワインの製造のみに使われていましたが、1997 年にオーナーが本格的なワイナリーを設立することを決意し、現在に至ります。
1997年に設立された際の社名は「Terras de Lantaño」でしたが、2003 年に社名が「Viña Cartín, S.L.」に変更されました。
現在、7 つの自社ブドウ畑を所有し、総面積はほぼ 20 ヘクタール (19.98 ヘクタール) になります。 海からの距離は3㌔から9㌔、海抜は6㍍から143㍍。土壌は主に花崗岩起源の砂質ロームであり、有機物を豊富に含んでいます。
ヴィーニャ・カルティンのワインはこちら。
ダロカ・ボデガ
Daroca Bodega
ダロカ・ボデガとは
ダロカ・ボデガはサラゴザとテルエルの間に広がるV.T. Ribera del Jilocaに残る唯一のワイナリー。所有する最も古い畑は樹齢100年超と非常に古い歴史を持つワイナリー。畑の標高は750mから1,000m。土壌は主にスレート。栽培している品種はガルナッチャとマカベオ。
ダロカ・ボデガのワインはこちら。